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(2025.06.23)(book)オルクセン王国史 4

『オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~』4巻/樽見 京一郎


現在放送して個人的にはまっている大河ドラマ『べらぼう』ではないですが、4巻を読んで「こう来たか!!」と唸ってしまいました。

破竹の勢いで進軍するオルクセン軍に対し、城塞都市を捨てて敗走するエルフィンド軍がオルクセンに一矢報いる方法。それは、大量の捕虜と難民を発生させてオルクセンの兵站にダメージを与える事!この部分読んだ時に本当に目から鱗でした。

兵站を極限まで突き詰めている軍に対して、そのキャパを上回る人口を投げつけて兵站を麻痺させる異次元からの攻撃。こう言っちゃなんですが、侵略した軍の兵や市民は暫く貧しいのも致し方ないと思うんですよね。戦争なんだし。

ですが、そこは兵站に対する矜持があるオルクセン。将来自国の領土になるであろう国だから、諸外国の目があるから、そんな理由もあるかもしれませんが、もっと純粋に目の前の人々を飢えさせたくないという気持ちを感じるんですよね。そして、何かを削るではなく、もっと沢山送り込んで解決するという王道を往く解決法。

正直、このバックヤードの戦いをもっと読みたい気持ちがあったんですが、割とさくっと流れてしまってそこだけが少し残念。

そして、戦いはエルフィンドの狙いが分からないまま不気味な状況。そんな中でいよいよアンファングリア旅団との全面対決が予見されて、もう本当にどうなっちゃうの!?っていう心境。最初はオルクセンの圧勝かと思いましたが、枯れても栄華を極めた大国に攻め込んで痛みなく勝利を収められる訳がないですね。




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